産業別労働組合

産業別労働組合は同一産業あるいは業種に働く労働者を、熟練、不熟練、または職業、職種の別なく一つの組合に組織する労働組合で、同一産業内の企業間競争を通じての労働条件の共通性を基盤として、その産業に働きかけできるだけ多くの労働者を一つの組合に組織することによって、団体交渉力を強め、労働力をめぐる企業間競争を組制することによって、労働条件の椎持改善を図ります。20世紀における組合運動の主流となっていました。産業別組合いが単一の統一体としで組織されている場合に、これを単産と言い、産業別組合いとしては、一産業、単産が組織目標です。戦後日本でも企業別組合いの多くは、産業別あるいは業種別に結集して、連合体に結集していますが、産業別組合いとしての機能を十分に発揮できるような状態に至っていません。
一般組合は職能、職種、職業、産業、地域にとらわれず、各種の職域に分散する労働者、特に不熟練の雑多な労働者を広く包括した単一の労働組合のことで、職業別組合が支配的であったイギリスにおいて19世紀末から第一次大戦後にかけて、従来組織化の対象になりにくかった労働者が、この形態の組合いに組織されるようになり、近年では運輸、一般労働者組合、全国一般、都市労働者組合、商店小売業関連労働者組合のようなマンモス組合いがあります。

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