年間臨給

年問臨給とは一年間を通して臨時給与の支給額あるいは率を、1回の交渉でまとめて協定する制度です。従来は年2回、夏季と年末に賞与をめぐる団体交渉や闘争が普通でしたが、使用者としては、団体交渉に追われることなく、年間の賞与総額を計画化できるために、これを採用する大企業が次第に増えてきましたが、労組側もボーナス闘争を年一回に集中することによって闘争を強化し、要求を勝ち取るという理由から、これを積極的に要求していました。
春闘相場は総評が毎年全組織をあげての賃上げ闘争の重点を年度末前後の2月から4月頃においています。この総評を中心とする春季賃上げ闘争を春闘と略称します。その際、春闘の先陣あるいは中核となる組合の要求が、どんな水準で妥結するかが他の労使双方にとって一つの目安となるところから、そこで決まる賃上げ額、あるいは率を春闘相場と言います。春闘相場の決定についでは、公労委の仲裁、中労委の調停、鉄銅など基幹産業の賃金決走の役割が大きくなっています。
生産性基準原理は日経連が昭和45年春闘に際して、70年代における合理的な賃金決定方式として提唱した原理で、この原理は付加価値生産性の上昇率を目安とし、その範囲内で賃金の安定上昇を図ることを基本とし、具体的な算定にあたっては、経営の実態や業種の状況などに応じて各業種別、地域別に賃金上昇率の合理的な基準を設けることにしています。

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