能率給

労働給付の増加に応じて賃金増加がともなうという刺激によって、労働者が、労働能率を高め、労働密度を強化する賃金支払い方法が能力給です。一定の出来高を尺度として出来高に応じて、賃金を支払う各種の出来高給制と、一定の仕事量を行なう標準労働時間を尺度として、節約された時間に応じて割増賃金を支払う各種の割増賃金制。一定の支給基準で、期未に利潤の一部を賃金追加分として支給する利潤分配制があります。また、能率給には労働者個人を単位として、個人別に適用する個人能率給と2人以上の労働者を単位として、集団的に適用する集団能率給とがあります。一定の目標を掲げその達成率によって割増賃金を支払う目標達成給もこの一種になります。
標準作業は特定の職務の労働者1人1日当り仕事量の標準で、能率給算定の基準として用いたり、定員の設定にも用います。作業研究、時間研究、動作研究や疲労検査などによって、短時間に最大限の仕事ができるような作業方法の下で、標準的な能率の労働者がなしえる仕事量を算定し、標準作業量とします。能率の高い労働者を標準として、これを決めるとそれだけ必要定員を減らして、労働強化をもたらし、貸金の算定基準を引下げることになります。

労働問題とお金

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