生活水準

生活水準は、消費生活において労働力の再生産が行われる程度を示す言語のことで、生活の内容または高さを示します。それは月々の収入のうえに、家具、衣類、預貯金などのストックを含めた生活の高さの度合をいい、単に月々のお金の収入による購買力の大きさで生活程度を示す所得水準と区別します。所得水準には貯蓄水準と消費水準とが含まれます。生活水準の真の高低や、変動を示すには、生活のために支出される費用である家計費や、その変動を表わす生計費指数あるいは実質賃金指数だけでは不十分で、上記のようなストックの程度や社会保障、社会的諸サービスの程度や消費構造や生活慣習など数量化できない多くの社会経済的条件を考慮しなければなりません。労働省では、これらをある程度反映した勤労者生活水準指標を試算しています。
勤労者生活水準指標とは労働省が動労者生活水準向上のビジョンで、勤労者福祉政策立案のよりどころとするために作成したもので、勤労者の生活に合わせた福祉指標の一種です。この指標は勤労者の生活水準を雇用環境、労働環境、所得と資産、私生活の部門に分類し、さらに各部門を幾つかの項目に分けて、量的な側面と質的な側面を時系列で指数化したものです。大学進学率、学生数対教員数比率、求人求職倍率、就職率、経営上の都合による離職者数、臨時、日雇名義の常用労働者比率、業務上の疾病発生率のうち、死亡者の占める割合、労働争議参加率、労災保険の適用率、賃金水準、賃金格差、金融資産残高、持家比率、交通事故死傷著数など、およそ50の項目を指数化し、上記4部門にそれぞれ総合化されています。

労働問題とお金

        copyrght(c).労働問題とお金.all rights reserved

労働問題とお金