職業紹介

労働者の職業選択の範囲を広め、労働力の流動化を図り、産業間、地域間の労働力配分を組織的に行うための労働力需給の仲介で、日本では公益的な職業紹介機聞が設置されたのは、明治39年、東京芝の救世軍による職業紹介所が初めであると言われ、大正半ばには、市町村による公営の紹介機関が全国に広まり、第二次大戦を契機として、国でこれを行うようになりました。公共職業安定所がそれにあたります。職業紹介は、大部分は失業者として職を求める人びとを対象としますが、その活動を促進し支える社会的施設施策が伴わないと困難となります。その間の生活保障、旅費、諸準備の支度金などが必要で、職業紹介事業とは、これらの活動を、総称したものです。私的な職業紹介事業は、事業として営まれる限り、許可を要し、営利を目約としているものは禁止されています。しかし、新聞、雑誌、貼り紙などして、労働者を募集するなど、いわゆる門前募集による直接募集はもちろん自由で、すべての雇い入れが必ず公共職業安定所またはその関連機関を通さねばならないわけではありません。その他、従業員の紹介、知人の紹介で雇い入れる縁故募集もあり、現状ではこの方法による場合が多くなっています。

労働問題とお金

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